作品をより良くする方法として、いろいろあるとは思うのですが、
「振付」について捉え直してみることにしました。
とりあえず「振付」とは何かという話ですが、
・再現性―何度でもできる。
・交換可能性―出演者が変更してもできる。
この2つの要件を満たさないと、「振付」とは呼べないのではないか、と考えました。
先日作った「No pushing」の場合、再現性については、何度も稽古をしているので、ある幅の中での再現性は確認できている。
交換可能性については、未確認なので、今度、初演とは別の出演者に振付て踊ってもらうことで、交換可能性があるのかないのかを検証するワークショップをやることにしました。
で、そのワークショップですが、
初演とは条件がいろいろ違います。
以下、違いを挙げてみます。
(ちなみに初演の「No pushing」は男・女の出演者で、テキストが事前に存在し、発話もする作品でした。)
1、出演者の性別(初演は男・女、WSは男・男)
2、出演者の持つパーソナリティが違う。
3、テキストの持つ人物造形と物語(初演は理解している。WSはテキストの存在を知らされていない。)
4、発話する言葉が違う。(初演はあるテキストの言葉。WSはおそらく別の種類の言葉)
5、稽古総時間が違う。(WSは3時間のみ)
6、振りの生まれる過程を共有しているかいないか。(WSはすでに存在する振りを手渡して踊ってもらう。)
と、まあ、以上6項目は条件面で違う点である。
なので、ワークショップをやった結果、浮き彫りになるのは、
1、男・男のペアだと行為自体はどう見えるのか?また2人の関係性はどう見えるのか?
2、このWS参加者だから見えてくる「物語」はどんなものか?
3、作品におけるテキストの役割。テキスト無しで(人物造形と物語無しで)、人と振付のみでどこまで面白くなるのか?
4、発話という行為が発話者に及ぼす影響。発話される意味内容が相手に及ぼす影響。観客からどう見えるか?
(5と6に関しては、作品をより良いものにする作業において、現在重要視していないポイントなので、ちょっと置いておく。)
1と2は出演者が変わると、どうなるかという問題。(振付の交換可能性を検証する)
3はテキストの存在、という問題。(逆に言えば、振付の持つ強度を検証できるはず)
4は発話の役割・影響という問題。
うーん。事前に考えられるのはこれくらいでしょうか。
ワークショップが終わったらレポートを書きます。
2012年6月21日木曜日
No pushing
SNACというスペースが主催したスモールステップという企画に参加し、
「No pushing」というタイトルの15分の身体表現作品を発表しました。(まだ中間発表でしたが。)
「No pushing」
演出 小嶋一郎
出演 黒田真史 山田宗一郎
2012年5月27日(日)15:00~ @SNAC
(スモールステップについては下記リンク参照。)
http://snac.in/?p=2184
写真は某所で稽古をしたときの写真です。
子供たちはいい笑顔をしていました。
「No pushing」というタイトルの15分の身体表現作品を発表しました。(まだ中間発表でしたが。)
「No pushing」
演出 小嶋一郎
出演 黒田真史 山田宗一郎
2012年5月27日(日)15:00~ @SNAC
(スモールステップについては下記リンク参照。)
http://snac.in/?p=2184
写真は某所で稽古をしたときの写真です。
子供たちはいい笑顔をしていました。
2012年6月19日火曜日
声の表現
少し前に、三条会の「ひかりごけ」を観に行った。@スズナリ。
「声」の表現というものを考えさせられた。
シンバルのようなドラのような、体を具体的に「振動」させて、声を響かせているような。
「技術」があった。
「声」の表現というものを考えさせられた。
シンバルのようなドラのような、体を具体的に「振動」させて、声を響かせているような。
「技術」があった。
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