以下、チラシでの文章。
「日本国憲法」を(脚本化せずにテキストとして)用い、舞台芸術を創作します。
政治的でも教育的でもない観点から「日本国憲法」を取り扱うつもりです。
「大人」よりも、「こども(これから大人になる人たち。小学生や中学生)」に向けて、創作します。
私は作品を通して政治的メッセージを発信したいと思ってはいない。
自国の憲法がどうあるべきだとか主張したいわけではない。
右翼でも左翼でもない。
ただ、無知を自認している。
この国での憲法改正議論は、選挙活動のパフォーマンスの域をでず、世論の盛り上がりもない。
それどころか、自国の憲法をまともに読んだことすらない人は多い。(私もだが。)
そもそも何が書かれているかを知らない。
だが憲法は、この国のルールとして確かにある。
だから、「とりあえず、知ろう。」
これがこの作品の基本スタンスとなる。
知らないという選択は確かにありうる。
だが、知りたいと思ったときに、そこにアクセスすれば確実に知れる、という場所を作っておきたいのだ。
あそこに行けば知れるけど、知りたくはないから行かない。という選択なら、それはありだ。
しかし、知りたいのにどこに行ったら知ることができるのかが分からない、この現状はよくない。
だから、「日本国憲法の窓口になる。」ということだと思う。
日本国憲法(前文、1条~103条)を全てを使って創作し、発表するということはそういうことだと思う。
小嶋一郎 演出作品 『日本国憲法』
(京都芸術センター「舞台芸術賞2009」参加)
テキスト:日本国憲法
演出:小嶋一郎
出演:黒田真史、山本清文、山本称子、佐々木琢
舞台監督:堀田誠(CQ) 照明:根来直義(top.gear)
空間デザイン:小嶋一郎 チラシデザイン:イトウユウヤ
演出補佐:大山晴子 制作:前田佳子
企画・製作:旧劇団スカイフィッシュ
●日程:09年9月25日(金)19:00
26日(土)14:00
・日時指定・自由席 ・受付開始=開演60分前 ・開場=開演30分前
●チケット:一般 1000円 学生 500円(要学生証)
●会場 京都芸術センター フリースペース
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