2016年9月25日日曜日

第6回公演『妻とともに』

250km圏内 第6回公演妻とともに


201612月に京都で、250km圏内が演劇上演とイベントを行います。

facebookで創作プロセスを随時公開しています。そちらも是非ご覧ください。
クリックすると、250km圏内 公式facebookページに移動します
  


■作品紹介 (演劇上演60分+感想シェア会30分)

「老後の暮らしについての作品を上演します。」

あなたは自分の老後の暮らしについて考えたことはありますか?
どこで暮らす?誰と暮らす?何をして暮らす?健康状態は?介護は?お金は?
そのためにどんな準備をしていますか?
あなたの親や祖父母はどんな暮らしをしていますか?

「老後の暮らしについての作品を上演します。」

作品を観た後で、感想や老後の暮らしについて考えたことを劇場でシェアしましょう。

「観て→考えて→話す」

これを劇場で行いたいと思います。


■作る人

上演台本・演出 小嶋一郎
共同創作・出演 黒田真史
ドラマトゥルグ 渋革まろん

※当初予定していた演出の小嶋一郎の出演ですが、創作する過程で検討した結果、出演はなくなりました。演出に専念します。
黒田真史さんの一人芝居になります。
(11月25日 記載)

共催 アトリエ劇研   


■日程 
2016123日(土)14:00開演 
      2016123日(土)16:00~ トークイベント(無料)※1
  2016124日(日)14:00開演 
  2016年124日(日) 19:00~ ワークショップ(無料)※2

(受付開始・開場は開演の30分前からです。)

  1 250km圏内代表の小嶋がゲストを迎え、「劇場とはどういう場所なのか」をテーマにトークイベントを開催します。(無料。予約不要)

※2 250km圏内代表の小嶋が『妻とともに』で用いた演技を体験できるワークショップをします。
(無料。予約制→件名「WS申し込み」氏名・人数をnearfukushima@gmail.com宛にメールして下さい。


         電話 & FAX : 075-791-1966 (9:00〜17:00)

■観劇チケット  

一般予約 2000円   一般当日 2500

学生予約 1500円   学生当日 2000円

ペア割 3500円(チケット2枚。WEB予約のみ取り扱い)
                     





■250km圏内とは

2013年に演出家の小嶋一郎と女優の黒田真史が立ち上げた劇団。二人とも座・高円寺「劇場創造アカデミー」修了( 1 期生)。2015年からアトリエ劇研「創造サポートカンパニー」。
「コミュニケートのあり方の理想形」を舞台上で表す作品を上演することを特徴とする。
同時に、観劇文化をつくる活動を各地で行っています。
演出の小嶋一郎は『日本国憲法』で京都芸術センター舞台芸術賞2009大賞受賞。F/T10 公募プログラム参加。


問い合わせ nearfukushima@gmail.com

2016年9月24日土曜日

2016年9月愛媛滞在2

こんばんは。黒田です。
250㎞圏内の愛媛での1週間に渡るWSが終了しました!
今回は3本立てで、
①四国中央市の劇団媛茶屋さんに黒田がからだのWSをする
②松山で朗読のWSを受ける
③松山でWSプログラムをつくるWSをする
と盛りだくさんでした!
ひとつずつ振り返っていきたいと思います。

まず、私がファシリテートしたからだのWSです。
5時間×2日間のWSだったのですが、当初の計画ではワークを4つ用意していました。
1
日目が終わったところで、今回は最初の2つのワークだけに専念することに変更しました。
今回のWSの目的は2つありました。
ひとつは身体の意識や集中を高めてもらうこと。
もうひとつは、今回やったワークを、今後自分たちで続けていってもらうことでした。
そのためには、単に体験するだけでなく、ワークをやるにあたって注意すべきことや大切なことを理解してもらうことと、自分や他人がそれを出来ているかを判断することが必要になってきます。
だから、今回は2つのワークに絞って、それを体得してもらうこと
にしました。(初めに4つもワークを用意してしまったのは、私の読みが甘かったのです…)
結果、とても発見が多く、充実したWSになりました!
私が予想した以上に媛茶屋のお二人はたくさんのものを得てくれました。
今回は、他人のからだに触れることが多かったのですが、触覚を通して相手のからだを理解すること、からだとからだが対話することをまさに体験してくれたようです。
嬉しかった言葉は、「自分のからだにこんな可能性があるなんて驚いた」という言葉でした!
私はこのWSプログラムづくりにかれこれ1年くらい取り組んでいて、今回ファシリテートするのが3回目だったのですが、初めて手ごたえを感じました。
ワークを通して参加者が変わっていく喜びを実感しました。
これも意欲的に取り組んでくれた媛茶屋のお二人のおかげです。
ありがとうございました!
でも、まだまだ課題も残りました。   
最初の2つのワークはだいたいプログラム化できたけど、残りの2つのワークはゴールに向かうためのステップが足りなさ過ぎて、今のままではとても伝えきることができなさそうです…
次回4月にからだのWS第二弾をやることになったので、その時までに開発したいです!


長くなってきましたが、次は松山でKさんにファシリテートしてもらった朗読のWSです。
前回は6月に第一弾をやったのですが、今回はその第二弾です。
テクストは樋口一葉の「十三夜」。
前回は最後に発表することを目的に、人物や解釈など演劇的なアプローチから取り組んだのですが、今回は発表せず、声楽的なアプローチから取り組むことになりました。
呼吸にのせて声を出すこと、出す前に声をイメージすること、自分の声を聞くこと。
声を出すのではなく、からだに息を通し、最後に声がのるだけ。
この方法で声を出すと、今までに聞いたことのなかった自分の声が出ました!!
テクストの句読点から句読点までを一息で読めるように呼吸の量を調節すると、それだけでテクストのリズムが立ち現れます。
これに声の高低・強弱・緩急をつけていく練習も。
こうやって読んでみると、一文一文読むのになんとからだを使うことか!
Kさんは今回のWSでやったことをプログラム化して、他の人たちにも受けてもらいたいと言っていました!


最後はWSプログラムをつくるWS
これは杉浦さんのWSプログラム開発に、私たちが関わるというものでした。
杉浦さんのアイデアはとても面白く、擬音語・擬態語から動きをつくる、からだの一部だけを動かす、外に散歩に行って五感で感じたことを動きにするなど。
これらを試しながら、ゴールはどこで、そのためにはどんな階段を用意すればいいのかを試行錯誤していきました。
最終日には擬音語・擬態語から動きをつくるWSの試作をKさんと私たちが受講者になって受けました。
改良すべき点もありましたが、やってみると発見があり、可能性を感じるプログラムでした!
ぜひ、また作り直したものを実験して、いっしょに完成させたいです!
WSをつくるWSは初めての試みだったので悩みながらでしたが、自分のWSに対する考えがかなり深まりました。
今後、WSのつくりかたを整理して、自分もオリジナルのWSを開発したいなと思います。

以上、実り大き愛媛滞在記でした(*´ω`)

2016年9月23日金曜日

2016年9月愛媛滞在1

こんにちは。小嶋です。
250km
圏内の今年の重要な活動である「愛媛で出会った人と何かをやる」企画ですが、行ってきました。
9
1516日に四国中央市で黒田さんが体のWSをやり、
17
19日は松山市で、午前に朗読のWSを受け、夜にWSプログラムを開発するWSに参加しました。
以下、私の目線で簡単にご報告します。

黒田さんのWSの参加者は、四国中央市で活動されている芝居処 媛茶屋(小倉さんとみるくちゃん)と小嶋でした。
「からだの集中を高めるワークショップ」を5時間×2日間行いました。
私の想定よりも小倉さんとみるくちゃんは、ワークへの理解が早く、吸収力に私は驚きました。
媛茶屋さんと関わる機会は3月にもあって、今回は2回目なので、スムーズでした、みるくちゃんに活気があったし。
そして、小倉さんは劇団の活動の幅を独自に広げていける人だと思うので、私にできることと言えば、たまに会いに行って「活動を応援してますよ」と伝えることくらいかなと思いました。
WSを通して黒田さんは「思想と技術」を渡していたけど、黒田さんはね。私は応援係的な、ね。)

松山に移動して17~19日の午前中は、Kさんの朗読WSでした。
こちらも6月にもあり、今回で2回目。
今回は、6月の時は、朗読する上で「演劇的なアプローチ」だったのですが、今回は「声楽的なアプローチ」でした。
「声楽的なアプローチ」から朗読するのって、新鮮でしたね。
「息に声を乗せる技術」を私と黒田さんがKさんから教えてもらいました。
Kさんはこれまで、自分が朗読する場合に「声楽的なアプローチ」を使っていたそうで、人に伝えるのは今回が初めてだったそうです。
今後はこの「朗読の声楽的なアプローチ」の方法を、WSプログラムとしてきちんと整理したいと、WS終了後の振り返りで言っていました。

そして、1719日の夜は、杉浦さんと「WSプログラムを開発するWS」に参加しました。
基本的には、杉浦さんが考えてきたWSを小嶋と黒田さんが受けてみて、その後振り返りをしました。
杉浦さんが提案するWSプログラムのアイディアは、どれも魅力あるものでした。(擬音や体の部位や散歩からスタートすることや)
WSをやるためには、
WSのプログラム開発」と「ファシリテートの技術を磨く」ことの2段階あるのだと思います。
今回は「WSプログラム開発」に取り組んで、「WSプログラムの種」は出来たと思うのですが、
「ファシリテート」に関しては、私のコメントの精度が低かったことを反省しています。
と、まあ、盛りだくさんの今回の愛媛滞在でした!
関わってくれた皆さん、ありがとうございました。