2012年10月4日木曜日

ダンサーの出演機会

「おどりのば」2日目、何組かの上演を観て、
そして、控え室の体育館でのストレッチや稽古の様子を眺めていて、
思ったのは、
みなさん「動ける体」を持っているなあということ。
高い身体能力とダンスの技術を持っているなあ、と。
東京に、いいダンサーはいる。

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いいダンサーはいる、ということは、
必要なのは、出演機会なのではないか?

作品発表の機会ではなくて。

日本には、「いいダンサー」の数に比べて、「いい振付家」や「いいダンスカンパニー」の数がすくないのではないか?
需要と供給の問題なのだが。

いいダンサーがいたとして、その人が出演する機会を提供する「いい振付家」や「いいダンスカンパニー」と出会えなかったらどうするか?

自分の出演機会をつくるために、自分で振りつけて自分で踊るのではないか?
違うか?

劇場の企画で、作品発表の機会を提供する企画は散見するが、
ダンサーの出演機会を提供する企画はそれほど見ない。
なぜだ?


全く根拠なく語っているので、全然実際は違うのかもしれないが。

ダンサーの出演機会を提供する企画とは、何かというと、
出演オーディションということではなくて、なにか他のシステムができればと思う。

2012年10月3日水曜日

おどりのば2日目の話

記録として書く。

本番の10日くらい前に、会場を視察にいった。
まだフェスティバルが始まる前であり、展示の入れ替えの時期だったので、
人はまばらだったが、上演する場の「感じ」はその視察で大体つかめた。
その日は本番のイメージトレーニングをした。

前日。つまり「おどりのば」の初日。
私は体調が悪いこともあり、観劇には行かなかった。
私が審査の雰囲気を知ったところで、私が舞台に立つわけではないので、
あまり意味がないことは分かっていたので。

その代わり、出演者の黒田さんが「おどりのば」を観に行った。
で、夕方に黒田さんともう一人の出演者・宮山さんは、
私のおすすめしたデラシネラの屋外無料公演を観に行った。
劇場用照明がない中で、無料でやる、というのが「おどりのば」と条件が共通している気がしたので、出演者2人に観に行ってもらった。
参考になるだろうからと。

当日。
私は遅刻して、会場に到着したら、
ちょうど自分たちの音響チェック・場当たりの時間だった。

上演前のアナウンスを決め、
音はPCのスピーカーから出すつもりだったが(前回のアゴラ劇場の公演の時はそうしたので)、
聞こえないと忠告されたのでやめて、
機材につなぐことになった。

音源が映像なのだが、確認して、47秒でカットオフしてもらうことにした。
入りのタイミングは、アナウンスのすぐあと。
音量を客席で確認して決めた。
オペレーションを3331の方にして頂いた。
(ありがとうございます。タイミングばっちりでした。)

私が音響チェックをしている間、出演者は舞台面で場当たりをしていた。
私は音響チェックが終わったあとで、少しそれを客席から見ていた。
30秒くらい見ていたら、ああいけるなと思えた。
空間が明るくて、2人が立つと適度な余白のある体積(面積×高さ)なので、
作品をよく見てもらえる環境にあることを私は確信した。

そこで、あとは作品後半の動線だけ確認して、
私たちが舞台を使える時間は終わった。(計10分使った)。

その後、荷物を置きに控え室となる2Fの体育館に行った。
出演の2人がストレッチがしたいというので、
私は荷物を置き、2人を残し、上演場所に戻った。

他の団体が音響チェック・場当たりをしている間、それを見ていた。
正確には上演環境を見ていた。
そして、私と上演環境が馴染むのを待っていた。
(これはとても必要な時間です。)

体育館に戻り、稽古をすることにした。
今思うと、私たちの左側に出演順3番の濱田さんがいて、
向かい側に出演順1番目のアニさんのチームがいた。

稽古はスパルタになってしまった。
黒田さんが、昨日のおどりのばを見てかデラシネラを見てか分からないが、
随分やる気を出していてくれて、
そして稽古の動画を見て随分考えてきてくれていたので、
私もついつい熱の入った感じになってしまった。
そして、宮山さんの衣装は汗でグレーが黒になっていた。

作品15分のうち、最後まで稽古できたので、
私たちは校庭に出て、お昼ご飯を食べることにした。
本当は校庭の芝生の上で稽古がしたかったが、
時間がないので、お昼を階段の日陰のところで3人で座って食べた。

13時が近づいたので私は上演を見るために会場に戻った。
2人は体育館に戻った。
出番の10分前になったら、電話の着信で知らせることにしていた。
他の上演を見ている時に、客席の後ろのカフェの雑音が気になったので、
上演中舞台上でその雑音をよく聞くようにメールで指示を出した。

私たちの出番は4番目で、
3番目の濱田さんの審査コメントの時間と舞台の片付けの時間中に、
私はPCを音響ブースに持っていき、
出演者が待機しているかを出はけ口まで確認し、
ビデオカメラのセッティングをして、
私たちの出番を待った。

2012年10月2日火曜日

スカラシップ受賞作品 


おかげさまでスカラシップを受賞しました。
ありがとうございます。


『No Pushing』女女版(15分)

演出・振付 小嶋一郎  出演 黒田真史、宮山知衣

2012.9.30. @アーツ千代田3331 おどりのば 

審査員 伊藤キム氏(振付家、ダンサー)、小沢康夫氏(日本パフォーマンス/アート研究所、プロデューサー)

選評はこちらのサイトから読めます。http://fes.3331.jp/2012/prize/index2.html