2011年11月19日土曜日

体験の種類

如月小春の著書「八月のこどもたち」の前半半分まで読む。

兵庫県内の中学生23人と夏休みにかけて演劇作品を作った際の記録の本。


ここで、如月さんは中学生と普通に演劇をつくっているように思える。
つまり、「現役のプロの一流の、アーティストが」中学生と普通に演劇を作っている。

そこでの如月さんは、あきらかに「作品の質」としてある一定のレベルというものを求めている。



話は変わるが、
ゴルフにはツアーにでるプロ・いわゆる「プロゴルファー」がいる。(タイガーウッズとか石川遼とか)
でゴルフでは、ゴルフ練習場などで指導するいわゆる「レッスンプロ」という職業がある。

で、「プロゴルファー」にゴルフを教えてもらうのと、「レッスンプロ」にゴルフを教えてもらうのでは、何が違うのか。
「体験の種類」が違う気がするのだが。

でも「プロゴルファー」は、ゴルフを「教える」ことをせずに「一緒にラウンドを周る」ことで何かを学ばせる・気づかせるというか、そういうこともできるのかもしれない。


で演劇の話に戻るが、如月さんがやっていたのは、
「プロゴルファー」が「一緒にラウンドを周る」の如く、
「如月さん」が中学生と「普通に演劇を作っていた」ように感じた。


市民参加の演劇を考えたときに、
この「プロゴルファー型」なのか「レッスンプロ型」なのか、
(それは「アーティスト型」と「ファシリテーター型」と言い換えていいのかも知れないが、)
とりあえず、2パターンあると思うのだが、この2つは「体験の種類」として何が違うのか。

2011年11月16日水曜日

目的は何か。

地域における「文化芸術(演劇)振興」なのか。

演劇による「地域振興」なのか。


良く分からない。

とりあえず、私は、演劇を手段だと思っていて、演劇そのものが目的ではないと思っている。
で、まあ、演劇を使った「人」の振興だと思っている。

演劇を観る・することで、「人」の心と体が豊かになると思っている。
(この場合、「人」というのは、「個人=一人一人それぞれ」という意味合いである。)

で、心と体を豊かにするのは、演劇だけだと思っていない。
野球もサッカーも水泳も、ファッション(衣)も食文化も建築(住)も、
文化・芸術や趣味・生きがいに相当するものの大概は心と体を豊かにしてくれるだろう。
でも、まあ、演劇も心と体を豊かにしてくれる。

で、私が望んでいるのは、演劇を観たい・やりたいと思った時に、その人が演劇を観れる・やれる環境があればいいなと思っている。
演劇が必要だと思う人が、観たいと時に観れて・やりたい時にやれる環境が整備されることを望んでいる。
なぜなら、演劇は心と体を豊かにするから。
演劇以外の文化芸術趣味生きがいは心と体を豊かにする。
でも、何を選択するかは選ばせてよ。
選択する権利はある。

2011年11月13日日曜日

AKB48の新曲PVのロケ地が自由学園明日館の件


歌って踊ってるのは明日館の講堂だし、
ジャンケンしてるのは食堂か?

去年、そこの講堂で「日本国憲法」と「自殺対策基本法」を上演したんだよ。

「日本国憲法」2010.11.16.

生きがい(趣味)としての演劇

全国にバレエ教室はいくつあるのだろう。
全国にアマチュアバレエ団はいくつあるのだろう。
推測だが、全国にはバレエ教室の方が多い。

全国には演劇教室はいくつあるのだろう。
全国にはアマチュア劇団はいくつあるのだろう。
推測だが、全国にはアマチュア劇団の方が多い。

この「教室」と「アマチュアカンパニー」の関係・関連はあるのか。

スクールについて考える。

アマチュア劇団と演劇教室の違いは何か。
アマチュア劇団は創作集団である。
演劇教室はレッスン。


地域における演劇振興を考えたときに、「観たい時に観れる環境の整備」「やりたいときにやれる環境の整備」が必要だと私は思っている。
地域における演劇振興で、必要なのは「アマチュア劇団」なのか、「演劇教室」なのか、どちらもか。
(または全然違うものが必要なのかもしれないが、ちょっと置いておく。)

演劇教室は初心者歓迎であり、演劇教室があると「やりたい時にやれる環境」は保障されるように思える。
(というか、「初めてみたい人が初め易い」ということと「継続性」だなあ。)

アマチュア劇団は、初心者歓迎のところとそうでないところがあると思う。
(でも「継続性」はありそうだ。)

アマチュア劇団は演劇作品を発表する。
その作品を「観たい時に観れる環境の整備」と言った場合の「作品」にカウントしてよいのかどうか。
(「観たい時に観れる環境の整備」と言った場合、私はどんな作品を想定しているのか。
プロ劇団?の作る作品限定か、アマチュア劇団の作る作品もありか?
じゃあ、大学のサークルの演劇は?高校演劇は?)

うーん。

例えば、野球観戦が趣味の人にとっての「野球の試合」ってどんな試合のことだろう?
プロ野球のことか?社会人野球は?大学野球は?高校野球は?草野球は?

「観たい時に観れる環境の整備」を考えたときに、大事なのは以下の4点かもしれない。
1.情報を得ることが可能か。(日時、場所、内容など)
2.物理的に足を運ぶことが可能か。
3.取捨選択するだけの多様性(・作品数)があるか。
4.チケット料金は所得に対して適正か。

と、考えると、アマチュア劇団の作る作品も3の多様性の観点から「あり」だと考えられる。
アマチュア劇団は「観たい時に観れる環境の整備」に関係しているんだなあ。