2013年3月27日水曜日

稽古日誌 3

日誌、日誌!

2013年3月27日(水)15:00--16:00 @中野区

出席者 小嶋、黒田

次回稽古のために、演出者としての自主練習が必要だったので、
黒田さんに付き合ってもらって稽古の練習をしました。


以下、やってみて分かったこと。

・やはり「人間」を演じない方がいいのではないか。
人間以外のマテリアルをイメージの源泉にすることが、肝な気がする。

人間を演じると、何かをしている人という、
無対象演技にどうしても見えてしまう。

無対象演技なぜ避けたいかと言うと、
観客に対して、想像することを強要しているような気がするので、
それは避けたい。

・時間がかかることが分かった。

稽古日誌 2

日誌を書きます!

2013年3月25日(月)19:00--22:00 @中野区

出席者 小嶋、黒田、高橋、峰松、柳


以下、やったこと。

・空間、立ち位置、構図に対する理解のためのワーク

共通理解がなかったので、共通理解のためにやりました。

・手拍子で歌う。4幕。

・音楽で歌う4幕。移動アリ。

・振り返り

・2幕の覚えるセリフを口頭で伝えました。

・一人で歌う、アカペラ。


以下、メモ。

・構図が生まれたことで、パフォーマンスの質は上がったと思う。
前回稽古とは月とスッポンくらいの違いがある。
縛りでもあるけど、できることが広がった感がある。

・音や音楽を使ったワークをやることの利点は何か?
空間パフォーマンスであること
時間の構成、盛り上がりとか
うねり、のっかる、ダイナミズム、飛び込む
5人でやってる感
他人を見る・聞く

つまり「出演者が主体的に判断し続ける演劇」をやる上で、
必要な技術・感覚を共有する場になっている。
(必要だからやっています。)

・次の段階として、一人一人のパフォーマンスの強度を上げるワークが
必要だな。
体と動きの問題。

・「総合」というか、演劇には複数の要素で構成されているので、
その構成要素を一つづつバージョンアップさせていかないといけない。

今回は空間・立ち位置・構図をやった。
次回は体と動きの領域をやる。

・テキストの内容とからめたパフォーマンスをやるのは、
まだまだ先です。

2013年3月22日金曜日

稽古日誌 1

日誌を書くぞ!

次なる公演に向けて、稽古はすでに始まっています。

2013年3月21日(木)19:00―22:00 @中野区

出席者 小嶋、黒田、高橋、西山、峰松、柳


やったこと。

・ストレッチ

・今さらながら、企画書を渡し、上演したい作品について話をした。

主に、
身体表現作品であること
集中の持続が大事であること
テキストを使うこと
「結婚」を切り口にすること
人物と人物の変化を描くこと
人物間の関係性とその変化を描くこと
5人でやってる感が大事であること
衣装が地下足袋であること

を話した。

あと、これからは、
今まで一度も試したことがないこと
or
稽古場では試したことはあるが本番ではやったことがないこと

しか、やらないぞ!という宣言をした。

つまり、私にとって、結果が読めることはしませんということ。

結果が読めないことだけをしたい。試したい。
稽古場で発見をしていきたい。

その結果、稽古したけど本番ではいかされない没ネタが頻出するだろうが、
創作とはそういうものだと思うので、それでいいのです。

という話をした。

・今後の稽古スケジュールを確認した。
結構、やることが盛りだくさんであることが、判明した。

・私の話が長いせいで、話だけで40分くらい消費してしまった。

・手足をブラブラするアップ

・今日はインプロの即興ソングをやった。
黒田さんがやってみたら?と言っていたのでやったが、
私は、意味あるかな?という感じだったのが、
試してみたら、やって良かった。

ソロで、歌詞のお題があって即興ソング。
4人がコーラス。
つまり、1対4の関係。

デュオでの即興ソング。
3人がコーラス。
つまり、2対3の関係。

もうちょっと「対観客」を意識して舞台上に存在して欲しいと思う。
仲間で盛り上がるカラオケではなくて、
歌手のステージみたいに観客との対峙を。

観客席に私しかいないから、難しいのかもしれないが。

・5人で音楽。
即興ソングのコーラスをやったおかげで、
音はきれいになった。ハモりがあったり。
主旋律がしっかりしたり。
複数のメロディがからみあったり。

・で、音楽をやりながら、一人がテキスト第4幕のセリフを歌詞として歌っていく。

やはりテキスト(セリフ)という意味を限定するものが出てくると、
とたんに人物の関係性が見えてきたりする気がする。
気がするだけかもそれないが、
「演奏者というか、音をかなでる楽器みたいな存在」だったのが、
「Aさん」「Bさん」とかの「人物」には見えてくる。

なので、歌いながら、音楽をやりながら、
空間を少し移動してもらったが、
「空間」はまだだね。
「空間」は「空間」で稽古やらないとね。

・テキスト第四幕のセリフを一人づつ言う稽古。
もっとすらすら途切れずに言えるといいね。

・覚えてもらうテキスト第三幕を口頭で伝えた。

・10分ほど時間が余ったので、
出演者間で今日の稽古の振り返りをしてもらった。
私は遠くで聞いていた。

やったことは以上。


以下メモ。

・本当は空間についてのワークをやる予定だったが、
私の話が長いせいでできなかった。
めずらしく養生テープを持参していたのに。
次回やりましょう。

・だんだん好き勝手に舞台上に存在できるようになってきたけれど、
躊躇が減ってきたけれど、
一人一人の、個々の、強度を上げないとね。
集団芸ではなくて、一人一人に強度があった上での全体、なのでね。

そのためには、もっと確信を持ってやらないとな。
「今だ!」というタイミングを逃してはいけない。

・もっと「俺が俺が」で、いいよ。
全員がシュート練習した方がいい。
全員点取り屋で。

 

『No Pushing』 記録映像

2012年9月にこまばアゴラ劇場で上演された『No Pushing』(小嶋一郎 演出・振付)

初演の『No Pushing』をyou tubeで公開しました。
2/3と3/3の間の真っ暗ゆえに映っていなかったシーンはカットしていますが、ほぼ全編公開です。
時間があるときに、じっくりと見てもらえると嬉しいです。



1/3
2/3
3/3

2013年3月9日土曜日

当日券あります

『No Pushing / 12.16』

各回、当日券あります。

当日券は開演の30分前からの販売になります。

2013年3月8日金曜日

250km圏内 第一回公演『No Pushing / 12.16』

No Pushing / 12.16  再演作+新作 短編二本立て上演





演出家・小嶋一郎2013年に新しく「250km圏内」という身体表現作品を上演するカンパニーを立ち上げました。
その第一回目の公演『No Pushing / 12.1639日(土)・10日(日)に行います。
今回の公演は、昨年9月にこまばアゴラ劇場で上演され、千代田芸術祭「3 3 3 1 E X P O おどりのば」でスカラシップを受賞した『No Pushing』の再演と、新作『12.16』の短編二本立ての上演となります。



[スタッフ・キャスト]

演出・振付 小嶋一郎

出演 高橋利香 西山真来 峰松智弘 柳 亜耶

制作 黒田真史

主催 250km 圏内    
 
共催 SNAC

 

[日時]
 
2013 年  3 9 日〔土〕20 時開演
     

          3 10 日〔日〕14 時開演 / 17 時開演

受付開始は開演の30 分前 開場は開演の20 分前

 

[チケット] 
 
 
日時指定・全席自由

予約2000 円 
 
当日2300

別途1 ドリンクオーダーをお願いします。


 


東京メトロ半蔵門線、都営大江戸線「清澄白河」駅

B2 出口より徒歩2 分、A3 出口より徒歩4

 
 
[作品について]





昨年9月にこまばアゴラ劇場で上演され、千代田芸術祭「3 3 3 1 E X P O どりのば」でスカラシップを受賞した『No Pushing』の再演と、新作『12.16の短編二本立ての上演です。

No Pushing』では、既成のダンスにもスポーツにも演劇にも日常の仕草にも表れていない「体の持つ美しさ」の提示を目指します。「力のスムーズな伝達が行われる体には、ある美しさが含まれているのではないか」という仮説のもとに、男女がただ押し合うという行為を舞台上で行います。

12.16』では、演出の小嶋が感じたという「3.11に匹敵する衝撃」を創作の出発点とし、2013年の日本における「ストレスと態度」を、身体を通して考察します。


20129月の『No Pushing』初演時の記録映像 その1


 
 20129月の『No Pushing』初演時の記録映像 その2
 
 
〈佐々木敦氏のT w i t t e rより 初演時のコメント〉
 
アゴラにて、小嶋一郎演出・振付、黒田真史・山田宗一郎出演による『No Pushing』。
 
この動画()を観て瞠目した。
 
長篇になったらどうなるのかと思ったが、やはりこれは相当に秀抜な作品だと思った。
 
外音の効果も照明も実に考え抜かれていたと思う。
 
ダンスでも演劇でもないもの。演劇でありダンスでもあるもの、ではない。
 
そのどちらとも似ているが、しかしそのいずれもの外にある何か。
 
何よりまずあれをやってのけた二人の役者に賛辞を送りたい。
 
あれは並大抵の集中度と体力でやれるものではない。

 
 
 〈桜井圭介氏のT w i t t e r より「おどりのば」スカラシップ受賞へのコメント〉

 
小嶋くんに対する評価のある部分は、「ダンスでマシなものがないから」「今どきの若者には珍しくストイック」といった相対評価であることは否定できない。
 
さらに、強靭さ、深さ、したたかさ、自律を望む。
 
 
 
 

2 5 0 k m 圏内】

演出家の小嶋一郎と女優の黒田真史が新たに立ち上げる身体表現作品を上演するカンパニー。
 
二人とも座・高円寺「劇場創造アカデミー」修了( 1 期生)。
 
これまでは、「ルールと即興」を使い、日本国憲法や自殺対策や東日本大震災などの「社会問題」を「自分たちの問題」として捉え直すために演劇作品を発表してきました。
 
『日本国憲法』『自殺対策基本法』でF/T10 公募プログラム参加。




[お問い合わせ]
nopushing2012@gmail.com
 

2013年3月2日土曜日

稽古日誌 12

日誌を・・・。

2013年2月28日(木)19:00--22:00 @中野区

出席者 小嶋 西山 高橋


やったこと。

・ストレッチ
・イエモンで踊る。

・で相手を操る・操られるというのをやってもらったのだが、全然違った。
何か、その場その場でのひらめきがないのだよね。
あと、運動をしてもらいたいわけではない。
なんかすごく雑というか細かくないことが嫌だったので、

・相手と全く同じ動きをするミラーをやったのだが、
またもや全く通じなかった。
何に面白みを見出せばいいのかが分からないのだろうな。
しかも、公演が近いのにそんなワークをやることに?なのだろうな。
集中力もなかった。これはワークが簡単過ぎるのだろうな。

何をやるにしてもそうだが、ある時間をかけないと、
相手に理解してもらって、何か身になることはできないな。


・でバランスを取り合うことと押し合うことをやった。
西山さんはだいぶアグレッシブな動き、低くて面白い体勢ができていた。

で最後までやった。
セリフでいうところの、3・4・5。

4のセリフは山頂から遠くの山にいう感じ。
手を広げて。
低い体勢で、丹田から声を出す感じ。

・でセリフの稽古。
2のセリフを西山さんに言ってもらう。
まず動きがあって、セリフがあればいいのかな。

・で高橋さんの1のセリフ。
力強く言って欲しいののだが、そのために必要な体勢や動きはやる中でやりやすいものを
みつけてもらったらいいと思う。

セリフは叫びというか、吐き出す。
内側に貯めないで全部を体の外に吐き出す感じ。



メモ
・セリフを言うときの体が面白い。
・全力を見る面白さがある。
・でも全力というのは、えてして雑になってしまうものである。
雑というカラー一色で染まるのでいいものかどうか。
いや雑とは言わずノイズと言ってもいいのだが、
問題は単一の色で押すことでいいのかどうか。

2013年3月1日金曜日

稽古日誌 11

日誌を書くのだ!

2013年2月26日(火)19:00--22:00 @中野区

出席者 小嶋 柳 黒田

この日2回目の稽古。

やったこと。

・ストレッチ
・一人のシーンをつくりました。
柳さんは一人で何かやらせると面白いと思うのです。
作ってもらって、コメントして、
作って、コメントしてを繰り返し、
どこを膨らませてどこを削るのか決めて行き、
どう動くのかを決めて行く作業。
イメージのある身体。+でセリフ。

イメージに、やわらかさとか弾力とかふかふか感も欲しいな。

これらに90分かかった。
まあ、そういうものですよ。

・作品の頭からやる。
プロットで言うところの1・2・3を順番にやる。


まだまだだな。
まだまだだよ。

稽古日誌 10

日誌を書くぞ!

2013年2月26日(火) 13:00--17:00 @中野区

出席者 小嶋、西山、黒田

この日も前日に引き続き無理を言って稽古を追加した日。


やったこと。

・ストレッチをして
・バランスを取り合って
・押しあった

・そのあと稽古場近くの公園に移動して稽古を継続した。

晴れていて風もあったから凧揚げ日和でした。

・で稽古場に戻って、2のセリフの稽古をした。
力強くセリフを言う時の体は面白い。

稽古日誌 9

ああ、日誌を書こう!

2013年2月25日(月)19:00--22:00 @中野区

出席者 小嶋、西山、黒田


この日は稽古予定日ではなかったのだが、
無理を言って稽古をさせてもらった。


やったことは、
ストレッチのあと

色々な話をした。
私が考えてきたことを話した。
・テキストに何が書かれているか。
作者は、夢の中で全てを受けとめ全てを実感できるように、現実を全て受けとめ全て実感せよ!
と書いているというのが、私の解釈なのだが。

補足すると、
「夢」というのは不思議なもので、死んだはずのおばあちゃんが現れても、
なぜかそういうものだと受けとめてしまい、
なぜか夢の中の出来事は実感がバリバリあったりする。
この「すべてをそういうのもだと受けとめる。」ことと、
距離感なんて感じることはなく「なぜか実感ばりばり」というのが、
「夢」の特徴です。

これは夢の中での特徴なのであって、
現実にやろうとしてもかなり難しい。
というか無理だ。夢だ。

・私が感じた12.16の衝撃とはなんだったのか?という話をした。
ざっくりいうと、衆議院選挙も都知事選挙も私が投票した候補は落選したのだが、
私の票が死に票になったのだが、
私は投票という意志表示をしたのだが、
まあ、自分の人生に関わることを、自分で決定できないという現実を知ったのだ。
自分の人生に関わることを、自分が託した他人に託すのは構わないが、
自分の人生に関わることを、他人が託した他人に託さなければいけないという現実を知ったのだ。

世の中というのは、そういうものなのだあろうけど。
自分のことを全て自分の意志で決められないのだろうけど。
それは、人間が一人一人の考え方が異なるからそうなるのだろうけど。
利害が対立するからなのだろうけど。

そういうものなのだろうけど、
そういうものなのだろうけど、
不思議だと思う。
不思議だ。

(私は天災の話はしていないよ。)

とまあここまでは、単なる現状認識でしかない。
で、結局どうするのよ?というのを作品中で提示しないとなあ。


・あと稽古でやったことは、
火事の映像をPCで見て、火をやった。